中古のダイハツ・タントを探しているけれど、タントのターボ付きか無しか見分ける方法は?と疑問に思ったことはありませんか。
特にl375sのような旧型モデルのターボの見分け方は少し複雑ですよね。
そもそもターボとターボなしの違いは何?という基本的な部分から、タントカスタムの場合、全車がターボ車なのか、どのグレードがターボ搭載なのかというグレードの違いも気になるところです。
例えば、人気のタントカスタムxとrsの違いや、タントカスタムrsがターボ専用なのか、そしてタントカスタムのグレード順はどうなっているのか。
この記事では、そういった疑問を解決するために、タントのターボの見分け方を徹底解説します。
ご自身の使い方に合わせて、本当にタントにターボが必要かも判断できるようになりますよ。
この記事で分かること!
- タントのターボ車を確実に見分ける3つの方法
- グレードごとのターボ搭載状況と特徴
- ターボ車とNA車の違いとメリット・デメリット
- 自分にターボが必要かどうかの判断基準
タントのターボ車?確実な見分け方を解説
- そもそもターボとターボなしの違いは何?
- タントのターボ付きか無しか見分ける方法は?
- l375sなど旧型タントのターボ見分け方
- タントカスタムは全車がターボ車?
- タントにあるターボ搭載グレード
そもそもターボとターボなしの違いは何?
タントのターボ車を見分ける前に、まずは「ターボ」そのものについて理解を深めておきましょう。
結論から言うと、ターボとはエンジンにたくさんの空気を送り込み、より大きなパワーを生み出すための装置です。
正式には「ターボチャージャー」と呼ばれ、日本語では「過給機」と訳されます。
エンジンはガソリンと空気を混ぜた混合気に点火して爆発させることで動きますが、ターボは排気ガスの力を利用してタービン(風車)を回し、その力でコンプレッサー(圧縮機)を動かして、強制的に空気をエンジンに送り込みます。
これにより、小さな排気量のエンジンでも、排気量の大きなエンジンのような力強い走りを実現できるのです。
一方、ターボが付いていないエンジンは「自然吸気エンジン」または「NA(ノンターボ)エンジン」と呼ばれます。
これは、エンジンがピストンの動きだけで自然に空気を取り込む仕組みになっています。
ターボ車とNA車のメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。
| ターボ車 | NA(ノンターボ)車 | |
|---|---|---|
| メリット | ・加速が力強く、坂道や高速道路でも余裕がある ・排気量が小さくてもパワフル ・エンジンを高回転させなくてもスムーズに走る |
・車両価格が比較的安い ・燃費が良い傾向がある ・構造がシンプルでメンテナンスコストを抑えやすい |
| デメリット | ・車両価格が高めになる ・NA車に比べて燃費が若干劣る場合がある ・オイル交換など、NA車より丁寧なメンテナンスが求められる |
・ターボ車に比べるとパワー不足を感じることがある ・高速道路の合流や追い越しでアクセルを大きく踏む必要がある |
ポイント
ターボは「パワーアップ装置」。力強い走りを求めるならターボ車、価格や燃費を重視するならNA車が基本的な選択肢となります。
タントのターボ付きか無しか見分ける方法は?
それでは、具体的にタントがターボ車かどうかを見分ける方法を解説します。
方法はいくつかありますが、最も確実なのは車検証を確認することです。
他にもボンネットの中や外装からも判断できますよ。
主な見分け方を以下の表にまとめました。
| 確認方法 | 確認する場所 | ターボ車の特徴 | 確実性 |
|---|---|---|---|
| エンジン型式 | 車検証 | 型式が「KF-VET」など、末尾に「T」が付く | ◎ (最も確実) |
| エンジンルーム | ボンネット内 | 銀色の箱状の「インタークーラー」がある | ○ (ほぼ確実) |
| ホイール | 外装 | 15インチのアルミホイールを装着している (一部グレード) | △ (参考程度) |
1. 車検証でエンジン型式を確認する
これが一番確実で間違いない方法です。
車検証の「原動機の型式」という欄を見てください。
そこに記載されている型式が「KF-VET」であればターボ車で、「KF-VE」の場合はターボなし(NA車)です。
中古車販売店で車を見る際には、必ず車検証を確認させてもらうことをおすすめします。
豆知識
型式の最後の「T」がターボ(Turbo)を意味していると覚えると分かりやすいですね。
2. ボンネットを開けてインタークーラーの有無を確認する
次に簡単な方法が、エンジンルームを直接見ることです。
ボンネットを開けると、ターボ車には「インタークーラー」という銀色の箱のような部品がエンジンの上部に取り付けられています。
インタークーラーは、ターボで圧縮されて熱くなった空気を冷やして、エンジンの燃焼効率を高めるための装置です。
NA車にはこの装置がないため、一目で違いが分かります。
注意点
エンジンルームには「TURBO」といった文字の表記は基本的にありません。インタークーラーの有無で判断しましょう。
3. 外装(ホイール)で確認する
グレードによっては、外装からもターボ車を推測することが可能です。
特に「タントカスタムRS」や「タント ファンクロスターボ」といった特定のターボグレードには、標準モデルよりも大きな15インチのアルミホイールが標準装備されています。
一方で、標準のタントやNAのタントカスタムは14インチのホイールが基本です。
ただし、ホイールは後から交換されている可能性もあるため、あくまで参考程度と考えるのが良いでしょう。
l375sなど旧型タントのターボ見分け方
2代目タントにあたるL375S/L385S系(2007年~2013年)の場合も、ターボ車の見分け方は現行モデルと基本的に同じです。
車検証のエンジン型式が「KF-DET」ならターボ車、ボンネット内にインタークーラーがあればターボ車と判断できます。
この世代の特徴として、標準モデルのタントにはターボグレードの設定がなく、ターボエンジンが搭載されているのは「タントカスタムRS」のみでした。
そのため、L375S系のタントカスタムで、なおかつ純正の15インチアルミホイールを装着していれば、ターボ車である可能性が非常に高いと言えます。
逆に言えば、標準のタント(カスタムではないモデル)であれば、L375S系はすべてNA車ということになります。
旧型モデルを探している方は、「カスタムRS」というグレード名に注目するとターボ車を見つけやすいですよ。
タントカスタムは全車がターボ車?
スタイリッシュなデザインで人気のタントカスタムですが、「カスタム」と付くからといって、すべてのグレードがターボ車というわけではありません。
これはよくある誤解の一つなので注意が必要です。
タントカスタムには、ターボを搭載していないNA(自然吸気)エンジンのグレードも存在します。
具体的には、現行モデル(LA650S/LA660S系)では以下のようになっています。
- カスタムX:NA(自然吸気)エンジン搭載グレード
- カスタムRS:ターボエンジン搭載グレード
このように、同じタントカスタムという名前でも、グレードによってエンジンが異なります。
パワフルな走りを求めるなら「カスタムRS」、燃費や価格を重視しつつカスタムのデザインが欲しいなら「カスタムX」が選択肢となります。
タントにあるターボ搭載グレード
ここで改めて、現行のタントシリーズでターボエンジンが搭載されているグレードを整理しておきましょう。
大きく分けて3つのモデルにターボグレードが設定されています。
| モデル | ターボグレード名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 標準タント | Xターボ | 標準モデルの優しいデザインに力強い走りをプラス |
| タントカスタム | カスタムRS | スタイリッシュな内外装とパワフルな走りを両立した最上級グレード |
| タント ファンクロス | ファンクロスターボ | SUVテイストのアクティブなデザインと走行性能が魅力 |
このように、シンプルな「タント」、スタイリッシュな「タントカスタム」、アクティブな「タント ファンクロス」と、それぞれのモデルでターボエンジンを選ぶことが可能です。
ご自身のライフスタイルや好みのデザインに合わせて、最適な一台を見つけることができますね。
グレードでわかるタントのターボ見分け方
- タントカスタムのターボグレードについて
- タントカスタムrsはターボ専用モデル
- タントカスタムxとrsの決定的な違い
- タントカスタムのグレード順と違いを解説
- 結局タントにターボは必要か
- 総括:タントのターボの見分け方
タントカスタムのターボグレードについて
前述の通り、タントカスタムシリーズの中でターボエンジンを搭載しているのは「カスタムRS」というグレードです。
「RS」は “Runabout-Sports” の略称とも言われ、ダイハツのラインナップではスポーティな走行性能を持つモデルに付けられることが多い名称です。
タントカスタムRSは、単にエンジンがパワフルなだけでなく、タントカスタムシリーズの最上級グレードとして、装備も充実しているのが特徴です。
例えば、走行安定性を高める15インチのアルミホイールや、高級感を演出する本革巻のステアリングホイールなどが標準で装備されています。
力強い走りと豪華な内外装を両立したい方にぴったりのグレードと言えるでしょう。
タントカスタムrsはターボ専用モデル
ここで重要なポイントは、「RS」というグレードはターボエンジン専用モデルであるということです。
つまり、「タントカスタムRS」という名前であれば、それは必ずターボ車になります。
逆に、「カスタムRS」という名前でNA(ノンターボ)エンジンが搭載されていることはありません。
この点を覚えておくと、中古車を探す際に非常に役立ちます。
中古車情報サイトや販売店のプライスボードで「タントカスタムRS」と記載があれば、それはターボ車だと即座に判断できるわけです。
車検証などを確認する前の、一次的な見分け方として非常に有効な知識です。
タントカスタムxとrsの決定的な違い
タントカスタムを検討する上で、多くの方が悩むのが「カスタムX」と「カスタムRS」のどちらを選ぶかという点です。
この2つのグレードの最も大きな違いは、やはりエンジンの種類(ターボの有無)です。
しかし、違いはそれだけではありません。
主な違いを表にまとめました。
| 項目 | カスタムX | カスタムRS |
|---|---|---|
| エンジン | NA(自然吸気)エンジン | ターボエンジン |
| 最高出力 | 52PS | 64PS |
| ホイール | 14インチアルミホイール | 15インチアルミホイール |
| ステアリング | ウレタン | 本革巻 |
| 走行性能 | 街乗りに適した穏やかな走り | 高速道路や坂道でも余裕のある力強い走り |
| 燃費(WLTCモード/2WD) | 21.9km/L | 21.2km/L |
| 新車価格帯 | 比較的安価 | 比較的高価 |
このように、RSはエンジンパワーだけでなく、ホイールサイズや内装の質感も向上しています。
街乗り中心で燃費や価格を抑えたいなら「カスタムX」、高速道路の利用や長距離移動が多く、走りも装備も妥協したくないなら「カスタムRS」がおすすめです!
タントカスタムのグレード順と違いを解説
タントカスタムのグレードは非常にシンプルで、装備やエンジンの違いによって序列が決まっています。
基本的には、「カスタムX」が標準グレード、「カスタムRS」が上級グレードという位置づけです。
価格もこの順番で高くなっていきます。
タントシリーズ全体のグレード順(一例)
参考までに、標準タントも含めた全体のグレード順を簡易的に示すと以下のようになります。
(下位) L → X → Xターボ → カスタムX → カスタムRS (上位)
このように、ターボグレードはそれぞれのモデルの中で上位に位置づけられていることが分かります。
カスタムXでも両側パワースライドドアやLEDヘッドランプなど、基本的な快適装備や安全装備は充実しています。
カスタムRSは、それに加えてターボエンジンによる走行性能の向上、15インチアルミホイールや本革巻ステアリングといった専用装備が追加され、より所有満足度の高い仕様になっています。
結局タントにターボは必要か
ここまで見分け方やグレードの違いを解説してきましたが、最終的に「自分にはターボが必要なのか?」と悩む方も多いでしょう。
これは、あなたの車の使い方(ライフスタイル)によって答えが変わってきます。
ターボが必要なケース
- 坂道の多い地域に住んでいる方:NA車だと「うなり」がちになる登り坂も、ターボ車ならスムーズに走行できます。
- 高速道路を頻繁に利用する方:合流や追い越し時の加速が非常に楽になり、長距離運転の疲労が軽減されます。
- 家族など3人以上で乗ることが多い方:乗車人数が増えると車は重くなりますが、ターボのパワーがあれば重さを感じさせない走りが可能です。
- 力強い走りが好きな方:軽自動車とは思えないキビキビとした加速感を味わいたい方にはターボがおすすめです。
ターボが不要なケース
- 主な用途が近所の買い物や送り迎えの方:平坦な市街地がメインであれば、NAエンジンでもパワー不足を感じることはほとんどありません。
- 初期費用や燃費を少しでも抑えたい方:NA車は車両価格が安く、燃費もターボ車より良い傾向にあるため、経済性を最優先するならNA車が有利です。
もし迷ったら、ぜひNA車とターボ車の両方を試乗してみてください。実際に運転してみることで、ご自身の感覚に合うのがどちらなのかがハッキリと分かりますよ。
総括:タントのターボの見分け方
この記事の要点を最後にまとめます。
- タントのターボ車を見分ける最も確実な方法は車検証のエンジン型式を確認すること
- エンジン型式が「KF-VET」ならターボ車
- ボンネット内のインタークーラーの有無でも判断可能
- 一部のターボグレードは15インチのアルミホイールを標準装備している
- ターボとはエンジンパワーを向上させる装置のこと
- ターボなしはNA(自然吸気)エンジンと呼ばれる
- 旧型のl375s系では「カスタムRS」のみがターボ搭載だった
- タントカスタムが全車ターボ車というのは誤解
- タントカスタムにはNAの「カスタムX」とターボの「カスタムRS」がある
- 標準タントには「Xターボ」というグレードが存在する
- タントカスタムのグレード順はX、RSの順でRSが上級
- カスタムXとRSの主な違いはターボの有無とホイールサイズ
- 坂道や高速道路を多用するならターボが必要な場合が多い
- 街乗り中心で経済性重視ならNAでも十分
- 最終的な判断は自身のライフスタイルと試乗での体感が重要


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