タントカスタムターボの燃費が悪い？原因と改善のコツを徹底解説！

タントカスタムターボの燃費が悪いと感じていませんか？

特に新型タントの燃費が悪いという声も聞かれますが、実際のところどうなのでしょうか。

この記事では、ターボエンジンの燃費が悪い理由はなぜ？という根本的な疑問から、タントカスタムの燃費を良くする方法まで詳しく解説します。

また、最新の新型タントカスタムターボの燃費はもちろん、気になるタントカスタム4WDターボの燃費や、21年式タントカスタムの燃費についても触れていきます。

さらに、10年前のタントや旧型タントなど、年式による燃費の違いも比較します。

タントはターボとノンターボのどちらがいいかで迷っている方や、ターボ車の寿命は短いのではないかと心配な方にも役立つ情報をお届けします。

タント カスタム ターボの燃費が悪いと言われる理由

ターボエンジンの燃費が悪い理由はなぜ？

結論から言うと、ターボエンジンはその仕組み上、自然吸気（NA）エンジンよりも燃料を多く消費する傾向があるためです。

これは、エンジンのパワーを向上させるための代償とも言えます。

ターボエンジンは、排気ガスのエネルギーを利用してタービン（風車）を回し、その力で空気を圧縮してエンジンに強制的に送り込みます。

多くの空気をエンジンに送り込むことで、より多くの燃料を燃焼させることができ、結果としてNAエンジンよりも大きなパワーを生み出すことが可能です。

しかし、技術の進歩により、最近のターボエンジンは燃費性能が大きく改善されています。

エンジンの排気量を小さくし、必要な時だけターボでパワーを補う「ダウンサイジングターボ」という考え方が主流になり、パワーと燃費の両立が図られるようになりました。

タントカスタムに搭載されているターボエンジンも、この考え方に基づいたもので、日常的な運転では燃費を意識しつつ、いざという時には力強い加速力を発揮してくれます。

新型タントは燃費が悪いという噂の真相

「新型タントは燃費が悪い」という声が、特にインターネット上の口コミサイトなどで見受けられます。

しかし、これは一概に事実とは言えず、主に運転スタイルや使用環境が大きく影響していると考えられます。

実際に、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、「リッター12kmしか走らない」「走行距離4kmの通勤では燃費が伸びない」といった投稿が見られます。

これは、ターボ車の特性が顕著に表れた結果と言えるでしょう。

一方で、現行の新型タントは「DNGA（ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）」という新しいプラットフォームを採用しています。

これにより、ボディの軽量化と高剛性化を両立し、車の基本性能が大幅に向上しました。

この技術革新は燃費性能にも大きく貢献しており、カタログ燃費（WLTCモード）ではターボ車でも21.2km/L（2WD）という優れた数値を達成しています。

タントはターボとノンターボのどちらがいいか

タントを選ぶ際に多くの方が悩むのが、「ターボ」と「ノンターボ（NA）」のどちらを選ぶべきかという点です。

これは、あなたの主な車の使い方（利用シーン）によって最適な選択が異なります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自身のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。

以前は「軽自動車ならターボがないと走らない」と言われた時代もありましたが、現在のノンターボエンジンは性能が向上しており、街乗りでは十分な性能を発揮します。

しかし、スーパーハイトワゴンであるタントは車重が重いため、あらゆるシーンでストレスのない走りを求めるならターボモデルが魅力的です。

ターボ車の寿命は短い？気になる疑問を解説

「ターボ車はNA車に比べて寿命が短い」という話を耳にしたことがあるかもしれません。

結論から言うと、これは半分正解で、半分は誤解です。

適切にメンテナンスを行えばNA車と変わらない寿命を期待できますが、管理を怠ると寿命が短くなる傾向があるのは事実です。

その最大の理由は、エンジンオイルへの負荷の大きさにあります。

ターボチャージャーは、排気ガスの熱を利用して1分間に10万～20万回転という超高速で回転します。

この軸受け部分を潤滑・冷却しているのがエンジンオイルです。

もしオイル交換を怠り、劣化したオイルを使い続けると、潤滑・冷却性能が低下し、最終的にはタービンが焼き付いてしまう「タービンブロー」という高額な修理が必要な故障につながります。

一般的に、軽自動車のターボ車の寿命は10万km～15万kmが一つの目安とされています。

しかし、上記のメンテナンスをしっかり行えば、20万km以上乗り続けることも決して不可能ではありません。

タントカスタムの燃費を良くする運転のコツ

タントカスタムターボの燃費は、カタログスペックだけでなく、日々の運転の仕方で大きく変わります。

少し意識を変えるだけで、給油の回数を減らし、お財布に優しいカーライフを送ることが可能です。

ここでは、誰でも今日から実践できる「エコドライブ」のコツをいくつか紹介します。

① ふんわりアクセル「eスタート」

発進時は、アクセルを穏やかに踏み込みましょう。

目安として最初の5秒で時速20km程度に達するくらいの緩やかな加速を心がけるだけで、約10%燃費が改善すると言われています。急発進は燃費悪化の最大の原因です。

② 車間距離にゆとりを持って、加減速の少ない運転を

前の車との車間距離が詰まっていると、不要な加速や減速を繰り返すことになります。

車間距離にゆとりを持つことで、アクセルやブレーキの操作が減り、一定の速度でスムーズに走行できる時間が増え、燃費が向上します。

③ 減速時は早めにアクセルを離す

停止位置が分かったら、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを活用して減速しましょう。

エンジンブレーキ作動中は燃料の供給が停止されるため、燃費の改善につながります。

④ タイヤの空気圧を適正に保つ

タイヤの空気圧が低いと、路面との抵抗が大きくなり、燃費が悪化する原因になります。

月に一度はガソリンスタンドなどで空気圧をチェックし、適正な値に保つことが大切です。

⑤ 不要な荷物は降ろす

車は軽いほど燃費が良くなります。

例えば、100kgの荷物を載せて走ると、約3%燃費が悪化すると言われています。使わないゴルフバッグやキャンプ用品などを積みっぱなしにせず、こまめに降ろすようにしましょう。

年式で比較！タント カスタム ターボの燃費は本当に悪い？

タントの燃費は年式によってどう違う？

タントの燃費性能は、モデルチェンジを重ねるごとに技術の進化によって大きく向上しています。

特に燃費の測定モードが時代と共に変化しているため、古い年式のモデルと最新モデルの数値を単純に比較することはできませんが、その進化の過程を見ることはできます。

年式ごとのターボモデルのカタログ燃費の推移を見てみましょう。

表を見ると、3代目から4代目で数値が下がっているように見えますが、これは測定モードがより厳しいWLTCモードに変わったためです。

同じJC08モードで比較すれば、4代目の方が優れた数値を記録します。

このように、タントは常に時代のニーズに合わせて燃費性能を向上させてきたことが分かります。

旧型・10年前のタントの燃費を振り返る

中古車市場で人気の旧型（3代目：LA600S/L610S）や、さらに前の10年前（2015年頃）のモデルの燃費性能について見ていきましょう。

旧型（3代目）タントカスタムターボの燃費

2013年から2019年にかけて販売された3代目タントは、両側スライドドアを採用するなど使い勝手を大幅に向上させ、大ヒットモデルとなりました。

このモデルのターボ車（カスタムRS）のカタログ燃費は、JC08モードで26.0km/L（2WD）です。

これは、当時のスーパーハイトワゴンとしては非常に優れた数値でした。

実燃費については、ユーザー投稿サイト「e燃費」によると平均で約15.7km/Lとなっており、カタログ燃費達成率は約60%です。

街乗り中心だと12～14km/L、郊外や高速道路では18km/L以上を記録することもあるようです。

10年前（2015年頃）のタントカスタムターボの燃費

10年前にあたる2015年は、まさにこの3代目モデルが販売されていた時期にあたります。

したがって、10年落ちのタントカスタムターボを探している場合、主にこの3代目モデルが対象となります。

当時の技術でも、アイドリングストップ機能（eco IDLE）の進化などにより、燃費性能は大きく向上していました。

中古車で購入する際は、燃費性能だけでなく、ターボ車の肝であるエンジンオイルの管理がしっかり行われてきた車両かどうかを、メンテナンスノートなどで確認することが非常に重要です。

21年式タントカスタム燃費の実力

2021年式のタントカスタムは、現行である4代目（LA650S/L660S）モデルです。

この年式のモデルは、DNGAプラットフォームによる高い基本性能と、進化したスマートアシストによる安全性能が魅力です。

燃費性能は、より実燃費に近いとされるWLTCモードで表記されています。

21年式タントカスタムのターボモデル（カスタムRS）のカタログ燃費は以下の通りです。

この数値は、ライバル車であるホンダ N-BOXやスズキ スペーシアのターボモデルと比較しても、決して見劣りしない高いレベルにあります。

また、WLTCモードの内訳を見ると、走行シーンごとの燃費性能も確認できます。

表からも分かるように、やはりストップ＆ゴーの多い市街地モードが最も燃費が低く、一定速度で走行しやすい郊外モードで最も燃費が伸びる傾向にあります。

21年式の中古車を検討する際は、年式が新しくても走行距離や前オーナーの乗り方によって状態が異なるため、信頼できる販売店でしっかりと車両を確認することが大切です。

最新型タントカスタムターボの燃費を検証

2022年10月にマイナーチェンジを受け、さらに商品力を高めたのが最新型のタントカスタムです。

このマイナーチェンジでは、力強く精悍な印象を強めた新しいフロントフェイスデザインが採用され、大きな話題となりました。

燃費性能については、マイナーチェンジ前後でエンジンやトランスミッションに大きな変更はないため、カタログ燃費（WLTCモード）の数値は基本的に2021年モデルと同様です。

ライバル車との燃費比較も見てみましょう。

このように、タントカスタムターボは、スーパーハイトワゴンクラスのライバル車の中でトップクラスの燃費性能を誇っていることが分かります。

（※N-BOXは2023年10月にフルモデルチェンジしており、最新モデルの数値です）

最新モデルでは燃費性能だけでなく、電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能が採用されるなど、運転の快適性や疲労軽減に貢献する先進装備も充実しています。

タントカスタム4WDターボの燃費性能

降雪地域にお住まいの方や、ウインタースポーツなどのアウトドアレジャーを楽しむ方にとって、4WDモデルは心強い選択肢です。

タントカスタムの4WDターボモデル（カスタムRS 4WD）は、優れた走破性とターボの力強い走りを両立していますが、燃費性能はどうでしょうか。

結論として、やはり2WDモデルと比較すると燃費は低下します。

これは構造上避けられないデメリットです。

最新型タントカスタムRSの燃費を2WDと4WDで比較してみましょう。

カタログ燃費では、1.6km/Lの差があります。

実燃費においても、ユーザーレビューなどを見ると、おおむね1～2km/L程度、2WDよりも低い数値になることが多いようです。

しかし、滑りやすい雪道や凍結路での発進時や、カーブでの安定性は4WDならではの大きなメリットです。

燃費の低下というデメリットと、安全・安心というメリットを天秤にかけ、自身の生活環境に本当に4WDが必要かどうかを検討することが大切です。

結論：タント カスタム ターボの燃費は悪いのか

• タントカスタムターボの燃費は乗り方や環境次第で大きく変わる
• ターボエンジンは構造上パワーと引き換えに燃料を消費しやすい特性を持つ
• 市街地の短距離走行や急加速は燃費が悪化する主な原因
• 最新の新型モデルはDNGAプラットフォーム採用で燃費性能が大幅に向上
• 現行ターボモデルのカタログ燃費はWLTCモードで21.2km/L（2WD）と優秀
• 高速道路や坂道、多人数乗車ではターボの力強さが大きなメリットとなる
• 街乗りがメインで燃費を最優先するならノンターボも有力な選択肢
• ターボ車の寿命はエンジンオイルの管理を徹底すればNA車と大差ない
• エコドライブを実践することで実燃費は十分に改善可能
• ふんわりとした発進や早めのアクセルオフが燃費向上に効果的
• タイヤの空気圧チェックや不要な荷物を降ろすことも燃費改善につながる
• タントの燃費は年式が新しくなるほど技術の進化で向上している
• 4WDターボは2WDより燃費は劣るが雪道などでの走行安定性が高い
• ライバル車と比較してもタントカスタムターボの燃費はトップクラス
• 自身の利用シーンを明確にし最適なグレードを選ぶことが後悔しないための鍵